歴ドラ系 PR

【光る君へ】藤原道綱の母:蜻蛉日記に見る平安時代の女性の葛藤と普遍的な心情

光る君へシリーズ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

大河ドラマ「光る君へ」の中で財前直見さんが演じる寧子は、藤原道綱の母という名で文学界でも知られ、平安時代中期の歌人であり、『蜻蛉日記』の作者として知られています。

彼女は、藤原兼家との恋愛と結婚生活、そして息子・道綱との母子関係を日記に綴りました。

その内容は、当時の女性の生き方や心情を鮮やかに描き出し、現代でもその内容を知れば、思わずうなずいてしまうこともあって、多くの共感を得られると思います。

むしろ、恋に悩む女性に読んでほしい本です。

そんな蜻蛉日記を書いた藤原道綱の母とはどんな人物で、どんな世界観を私たちに訴えてくるのでしょうか?

 

光る君へシリーズ
藤原道長、藤原公任...光る君へから読み解く平安時代のイケメン像大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部の人生を軸に、平安時代の華やかな文化と、そこに生きる人々の情熱や葛藤が描かれています。 物語の中で...

 

藤原道綱の母の人物像

道綱の母という名前さえ伝わっていないその方はどんな人物だったのでしょうか?

藤原道綱の母はどんな人物だったのか?

一言で言えば、多才で情熱的、そして自立心を持つ女性

才色兼備

藤原道綱の母は、幼い頃から和歌に優れ、歌人として高い評価を得ていました。

藤原道綱の母の実家は歌人が多く輩出されている家柄で、道綱母も歌人としての才能がありました。

それが証拠にいろいろな歌集に名前がのっています。たとえば『拾遺和歌集』などに歌が載っていたり、蜻蛉日記にも直感的な歌がたくさん納められています。

情熱的な性格

藤原道綱の母は、藤原兼家との恋愛関係において、情熱的な一面を蜻蛉日記の中に見せています。

兼家からの求婚に最初は抵抗を示しますが、彼の熱意に次第に惹かれていきます。

しかし平安時代に恋にありがちな、移ろう人の恋心に翻弄されているようにも思えます。

蜻蛉日記には、恋愛の喜びや不安、嫉妬といった道綱母の感情が率直に表現されています。

自立心と強い意志

藤原道綱の母は、夫の浮気や家庭内の問題に苦しみながらも、強い意志で困難を乗り越えていきます。また、息子・道綱の教育にも積極的に取り組み、彼を立派な人物に育て上げました。

右少将の母という道綱母の異名もあります。

右少将とは道綱のことです。

道綱は母親の尽力で着実に出世していったようです。

大河ドラマ「光る君へ」の中でも寧子は道綱の出世について段田さん演じる兼家に訴える場面が印象的でした。

今後出てくるかもしれませんが、道綱母は道綱の恋の手紙、和歌をも代筆していたようです。

複雑な内面世界

藤原道綱の母は、喜びや悲しみ、愛憎といった様々な感情を持ち合わせており、その内面世界は非常に複雑です。

夫の兼家に対して反抗しているようなそぶりで、寺にこもって出家をほのめかしたり、それを兼家が追ってきたのに、無視し続けたり。

道綱の母なりの駆け引きだったのかもしれませんが、複雑な女性という印象がぬぐえません。

そんな蜻蛉日記には、道綱の母の感情あ率直に表現されており、平安時代の女性の心の奥深くに触れることができます。

歴史に名を残した女性

藤原道綱の母は、優れた歌人であり、作家としても高い評価を得ています。『蜻蛉日記』は、平安時代の女性文学の代表作として知られており、現代でも多くの人に読まれています。

藤原道綱の母は、才色兼備、情熱的で自立心を持つ女性として、歴史に名を残しました。 彼女の生き方は、現代の女性にも多くの示唆を与えてくれるでしょう。

ちなみに藤原道綱の母には、実は名前がありません。

正確に言えば、現代に残る名前はないという事です。

 

光る君へシリーズ
「光る君へ」のまひろと平安貴族女子の名誉だった五節の舞姫2024年大河ドラマ「光る君へ」の第4話は五節の舞姫のお話 主人公のまひろは、平安貴族女子の名誉だった五節の舞姫に選ばれます。 ...

 

『蜻蛉日記』とは?

『蜻蛉日記』は、藤原道綱の母が作者である、平安時代中期の女性の日記文学です。

954年から974年までの20年間の出来事が記されており、藤原兼家との恋愛と結婚生活、そして息子・道綱との母子関係などが詳細に描かれています。

平安時代女性の日記文学の代表作として高く評価されています。

日記文学の要素が強く、少し物語的?とも思えるような場面があったりもします。

しかしその中でも藤原道綱母の情熱や葛藤、苦しみそして母としての愛情が描かれており、現代でも読めば、うなずく面もかなり多く人々の心に深く印象つけられています

恋愛における葛藤

兼家との結婚は、兼家の強引な求婚からはじまりました。

道綱の母の父親は藤原倫寧といい、歌人でした。

その父親の許しを経て、結婚に至りましたが、兼家という人は平安時代の結婚制度にならい、一夫多妻でした。

愛人がたくさんいたんですね。

現代でも通じる恋愛事情

今でも、男の方から強引に交際を迫っておきながら、違う女の子にも迫ったり、ちょっかいをかけるなんてこともよく耳にするのでは?もしくは体験しているのでは?

現代でも起きている事や、女性の気持ちは現代も平安時代も変わらないという事が興味深いですよね。

蜻蛉日記が現代女性に通じる点

『蜻蛉日記』は、平安時代中期の女流作家である藤原道綱の母によって書かれた日記文学です。

千年以上前の作品であるにもかかわらず、現代女性にも通じる点が数多く存在します。

恋愛と結婚の葛藤

主人公の道綱の母は、藤原兼家という権力者の愛妾として、複雑な恋愛と結婚生活を送ります。

夫の愛情を独り占めできない苦悩や、嫉妬心との戦いなどは、現代女性にも共感しやすいテーマと言えるでしょう。

子育ての悩み

道綱の母は、藤原兼家との間に子供をもうけます。

子供たちの成長を喜びながらも、失った子供のことを悲しんだり、将来への不安や教育に対する悩みなど、現代の母親にも共通する心情が描かれています。

女性としての生き方

道綱の母は、才女として知られていましたが、男尊女卑の時代において、女性としての生き方に悩み、葛藤します。

自身の才能をどのように活かしていくべきか、という問題は、現代女性にとっても重要なテーマです。

道綱の母はそれを文学で表現しました。

あなたはなにで表現したいとおもってますか?

繊細な心理描写

『蜻蛉日記』は、道綱の母自身の心情を繊細に描写しており、当時の女性の内面世界を理解することができます。

平安時代と現代では社会環境は大きく異なりますが、女性の感情や心理は普遍的なものであることが伝わってきます。

今も昔も何も変わっていないという事がわかります。

紫式部像
紫式部邸宅跡と同年代を生きた女流歌人達のゆかりの地2024年大河ドラマは「光る君へ」です。 紫式部の生涯を描くドラマに今までにはない期待が集まっています。 しかも女性の主人公...

まとめ

藤原道綱の母が残した『蜻蛉日記』は、平安時代の女性の生き方や心情を鮮やかに描き出し、現代の女性にも多くの共感を呼んでいます。

一つ言えることは、千年の時を経ても、女性の気持ちは変わらないという事です。

すきなひとのことで悩み、苦しみ、そして喜びを感じて生きています。

恋愛における葛藤、結婚生活の苦悩、母としての愛情など、時代を超えて普遍的な女性の気持ちを理解することができます。

蜻蛉日記を読むことで、昔から悩んできたことを知ってみたら、もしかしたら自分自身の悩みなどちいさくかんじるかもしれません。

ブログを読んで、藤原道綱の母の人生と『蜻蛉日記』の魅力を感じ、現代に生きる女性が自分らしく輝くためのヒントとなれたらいいなと思っています。