子役として一躍注目を集めた俳優・濱田龍臣さん。
彼の名前を広く知らしめた作品のひとつが、2010年放送の大河ドラマ『龍馬伝』でした。
それから16年。
2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、濱田龍臣さんは再び大河の舞台へ戻ってきます。
しかも今回演じるのは、斎藤道三の孫・斎藤龍興。
偶然とはいえ、かつて演じた坂*龍馬、そして自身の名前である龍臣。
三つの「龍」が重なるキャスティングには、どこか象徴的なものを感じずにはいられません。
濱田龍臣の大河デビューは『龍馬伝』だった
濱田龍臣さんが大河ドラマに初出演したのは、2010年放送の『龍馬伝』。
福山雅治さんが主演を務めた作品で、濱田さんは坂本龍馬の幼少期を演じました。
当時まだ子役ながら、その表情の豊かさと存在感は強く印象に残り、
「将来が楽しみな子役」として多くの視聴者に記憶されることになります。
坂本龍馬(幼少期)という“希望の象徴”
坂本龍馬は、日本史において「時代を切り拓いた人物」として語られる存在です。
その幼少期を演じるということは、物語の中では未来への希望そのものを体現する役どころでした。
無邪気さの中に宿る芯の強さ。
のちに大きなうねりを生む人物の“原点”を、濱田龍臣さんは丁寧に演じていました。
その様子は今も印象的で、濱田龍臣さんがいろいろなドラマに出演されていますが、私には龍馬伝が一番に頭に浮かびます。
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2026年『豊臣兄弟!』で演じる斎藤龍興とは何者か
『豊臣兄弟!』で濱田龍臣さんが演じる斎藤龍興は、坂本龍馬とは対照的な立場の歴史人物です。
龍興は、美濃の戦国大名・斎藤道三の孫。
名将として知られる祖父の存在は、彼にとって大きな誇りであると同時に、重すぎる宿命でもありました。
斎藤道三の孫という重すぎる宿命
若くして家督を継いだ斎藤龍興は、内部抗争や家臣団の分裂という問題を抱えながら、
織田信長という強大な敵と向き合うことになります。
結果だけを見れば「信長に敗れた大名」ですが、
そこに至る過程は決して単純なものではありません。
「暗君」では片づけられない龍興の実像
斎藤龍興はしばしば「暗君」「無能」と評されがちです。
しかし近年では、若年当主として背負わされた状況や、時代の流れそのものが不利だったという見方もされています。
抗戦を選び続けたという事実は、
彼が簡単に時代に屈した人物ではなかったことを物語っています。
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なぜ斎藤龍興役に濱田龍臣が選ばれたのか
濱田龍臣さんは、子役時代から一貫して「明るさと影」を併せ持つ役を多く演じてきました。
純粋さだけでなく、迷いや葛藤を表現できる俳優へと成長してきた印象があります。
斎藤龍興という人物は、
誇りと不安、理想と現実の間で揺れ続けた存在です。
そうした内面を描くには、
派手さよりも静かな説得力を持つ俳優が求められます。
16年の時を経て大河に戻ってきた濱田龍臣さんだからこそ、
この難しい役を任されたのではないでしょうか。
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英雄から敗者へ──大河ドラマが描く“龍の二つの運命”
坂本龍馬は、新しい時代を切り拓いた英雄。
斎藤龍興は、時代の大きな流れに抗い続けた敗者。
同じ大河ドラマでありながら、
その立ち位置は正反対です。
そして興味深いのは、
* 坂本龍馬
* 斎藤龍興
* 俳優・濱田龍臣
この三つの「龍」が、時を超えて一つの線で結ばれていることです。
かつて“希望の龍”を演じた少年は、
今、“時代に翻弄される龍”を演じる俳優となりました。
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まとめ
濱田龍臣さんは、単に「成長を見せる元子役」ではありません。
坂本龍馬、斎藤龍興という対照的な歴史人物を通じて、
時代の光と影、その重さを体現する俳優へと歩みを進めています。
『豊臣兄弟!』で描かれる斎藤龍興が、
どのような姿として私たちの前に現れるのか。
16年越しに重なった三つの「龍」に、
いま改めて注目したいところです。