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横溝正史の話の舞台はなぜ岡山が多い?そこで生まれた登場人物とは?

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横溝正史が岡山で過ごした疎開生活

推理小説の巨匠、横溝正史は太平洋戦争末期から岡山県倉敷市の真備町岡田村で約3年半の疎開生活を送っています。

この期間に彼は数多くの名作を生み出し、その中で有名な探偵・金田一耕助が初登場しました。

現在、横溝正史の疎開宅は観光スポットとなっており、ミステリーファンに人気を集めています。

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横溝正史の疎開生活と作品創作

横溝正史は1945年から1948年にかけて、家族とともに岡山県倉敷市真備町岡田村で疎開生活を送りました。

この期間、彼は「本陣殺人事件」「獄門島」「八つ墓村」など、多くの名作を生み出しました。特に「本陣殺人事件」では、推理小説の代表的な主人公・金田一耕助が初登場しています。横溝正史の疎開生活は、彼の作品世界に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

横溝正史疎開宅の保存と観光スポット化

横溝正史の疎開宅は、現在、観光スポットとして一般公開されています。2002年に保存・修復された宅地には、当時の様子を偲ばせる家具や調度品が展示されており、ミステリーファンに人気を集めています。また、この疎開宅から井原鉄道川辺宿駅までには、金田一耕助ミステリー遊歩道が整備されており、小説ゆかりの地を巡ることができます。横溝正史ファンにとって、この疎開宅は作品世界を体験できる貴重な場所となっているのです。

横溝正史はなぜ岡山に疎開先を選んだのか?

横溝正史は、太平洋戦争末期の疎開生活の中で、数多くの名作を生み出しました。

この岡山での疎開がなければ、金田一耕助という人物は生まれなかったかもしれません。

そんな岡山と横溝正史との関係は何があったのでしょう。

疎開のきっかけとは?

昭和20年3月、東京大空襲で中島飛行機製作所が空爆され、学徒動員をされていた長女の宣子さんが死にかけたそうなのです。

それがきっかけで疎開を決意したのです。

なぜ岡山だったのか?

横溝正史の生まれは神戸です。

その後住まいは東京ですし、まったく岡山とは縁もゆかりもなさそうです。

しかし、岡山は横溝正史にとってゆかりの場所だったのです。

なんと先祖は岡山出身でした。

岡山吉備郡総社町(現在の総社市)の親戚に原田さんという方を頼って岡山吉備郡岡田村字桜という場所の空き家に住むことになったようですね。

この時期に生まれた「本陣殺人事件」は、彼の代表作の一つであり、探偵・金田一耕助が初登場する作品でもあります。

横溝正史の作品世界は、岡山での疎開生活で作家としてもいろいろな刺激を受けていったようです。

岡山で生まれた作品たち

岡山ではどんな形で登場人物や舞台が生まれたのでしょう?

金田一耕助の誕生

金田一耕助は「本陣殺人事件」に登場して、横溝正史が岡山の疎開先で執筆した作品です。

昭和22年12月に刊行されています。

この作品ではじめて横溝正史の推理小説の代表的な主人公・金田一耕助が登場します。

金田一耕助は、以後の横溝正史作品に多数登場する人気キャラクターとなりましたが、当初の設定では金田一耕助はこの回限りの登場になるはずだったようです。

そういう意味では「本陣殺人事件」は、彼の作品世界の基礎を築いいただけではなく、横溝正史と言えば金田一耕助というような重要な作品とになったといえるでしょう。

横溝正史の作品世界と岡山の影響

横溝正史の作品世界には、岡山での疎開生活の影響が色濃く反映されています。

例えば、「獄門島」や「八つ墓村」などの作品には、岡山の自然や風土が描かれていますし、その言葉遣いが私たちをより一層ひきつけていくのです。

「本陣殺人事件」の舞台となった真備町岡田村の疎開宅は、現在観光スポットとして保存されており、ミステリーファンに人気を集めて聖地めぐりの場所になっています。

横溝正史ゆかりの地の岡山を訪ねる

横溝正史の疎開生活の舞台となった岡山県倉敷市は、ミステリーファンにとってもはや聖地です。

横溝正史の疎開宅をはじめ、作品ゆかりの地が数多く残されており、ファンにとっては作品世界を体験できる貴重な場所となっています。

横溝正史の疎開宅

横溝正史の疎開宅は、2002年に保存・修復され、現在一般公開されています。この宅地には、当時の様子を偲ばせる家具や調度品が展示されており、ミステリーファンに人気を集めています。

また、この疎開宅から井原鉄道川辺宿駅までには、金田一耕助ミステリー遊歩道が整備されており、小説ゆかりの地を巡ることができます。

また毎年11月下旬には金田一耕助のコスプレをして真備町の町中を歩くイベントが開催されています。

 

横溝正史疎開宅

岡山県倉敷市真備町岡田1546

電話:086-698-8558

休刊日:月、木、金、年末年始

開館時間:10時~16時

入館料:無料

その他のゆかりスポット

横溝正史の疎開生活の舞台となった倉敷市には、他にも魅力的な観光スポットが数多く存在します。

真備ふるさと歴史館は江戸時代の岡田藩の史料だけではなく、庶民の暮らしの1次的な資料もたくさん展示しています。

その中で特設コーナーがあり、横溝正史のコーナーもあります。

愛用の文房具、書斎を再現し展示されています。

敷地内には岡田大池と言われる、横溝正史の作品の中に登場する池もあり、ファンにはたまらない場所と言えるでしょう。

 

真備ふるさと館

岡山県倉敷市真備町岡田610

電話:086-698-8433

開館時間:10時~16時

休館:月、木、金、年末年始

入館料:無料

まとめ

推理小説の巨匠、横溝正史は太平洋戦争末期から戦後数年に岡山県倉敷市の真備町岡田村で約3年半の疎開生活を送りました。

この期間に彼は東京の生活を懐かしみながらも、岡山の風土や人柄、風習に、大いに刺激を受けました。

それが土台となり、数多くの名作を生み出し、その中で有名な探偵・金田一耕助が生まれ、初登場しました。

現在、横溝正史の疎開宅は観光スポットになり、ミステリーファンに人気を集めています。

また、倉敷市には横溝正史ゆかりのスポットも数多く残されており、作品世界を体験できる魅力的な観光地となっています。

横溝正史ファンにとって、岡山は彼の作品世界を感じられる大切な場所です。

次のお休みにはぜひいってみませんか?