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ブリジット・バルドーはなぜ動物愛護に人生を捧げたのか?信念と91年の生涯

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ブリジット・バルドー(B.B.)と聞くと、20世紀を代表するフランスの大女優、美と自由の象徴としての姿を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、2025年12月28日、彼女はその波乱に満ちた91年の生涯を閉じました。
彼女の人生の後半は、映画や名声とはまったく異なる場所にありました。それが「動物愛護」です。

バルドーは女優として絶頂期にいながら芸能界を引退し、その後の人生をほぼすべて、動物のために捧げました。
なぜ彼女は、そこまで徹底した生き方を選んだのでしょうか。

 

ブリジット・バルドーの名言 「選んだ道をどう生きるかよ」が教えてくれた人生の本質「大切なのは、どの道を選ぶかより選んだ道をどう生きるかよ」 私は以前、ブリジット・バルドーのこの言葉に、強く心を打たれました。 ...

女優としての成功と、人間社会への違和感

1950〜60年代、ブリジット・バルドーは世界的スターでした。
映画『素直な悪女』で一躍脚光を浴び、その奔放で自由なイメージは時代の象徴となります。

しかし、本人にとって名声は必ずしも幸福ではありませんでした。

常にパパラッチに注目され、消費される存在であること

自分の意志より「セックス・シンボル」というイメージを求められる苦しさ

欲望が渦巻く人間社会の虚しさや残酷さへの嫌悪感

こうした違和感は次第に彼女を映画界から遠ざけていきます。
そして1973年、38歳という若さで「私の若さと美しさは男たちに捧げた。
これからの人生は動物に捧げる」と言い残し、女優を引退しました。

動物との出会いが人生を変えた「声なき者の代弁者」

バルドーが心の拠り所としていたのが、動物たちの存在でした。
彼女は以前から、動物に対して強い共感を抱いていたと言われています。

人間のように嘘をつかず、地位や名声を求めず、ただ無条件の愛をくれる存在。
そんな動物たちが、人間の都合で傷つけられ、殺されていく現実を知ったとき、バルドーは強い怒りと使命感を抱きました。

「声を持たない存在の代わりに、私が声を上げる」 この思いが、彼女の人生の方向を決定づけました。

ファッション業界への宣戦布告|毛皮反対運動の先駆者

バルドーの活動の中でも特に有名なのが、毛皮反対運動です。
「美の象徴」だった彼女が、自身のイメージを真っ向から否定するように、毛皮産業に対して非常に強い言葉で批判を続けました。

「毛皮を着るということは、苦しみながら殺された命(死骸)を身にまとうこと」

この発言は、当時のファッション業界に大きな衝撃を与えました。

毛皮使用ブランドへの公開抗議

メディアを通じたアザラシ猟への抗議活動

一切毛皮を身につけない姿勢を生涯貫く

現代の「エコファー」や「アニマルウェルフェア」の考え方の礎を築いたのは、間違いなく彼女の情熱でした。

ブリジット・バルドー財団の設立|私財約8,000万円を投じた覚悟

1986年、彼女はブリジット・バルドー財団(Fondation Brigitte Bardot)を設立します。
驚くべきは、その資金の作り方です。
彼女は財団設立のため、自身のジュエリーやドレス、思い出の品のすべてをオークションに出品しました。

落札総額は、当時の日本円で約8,000万円相当。
かつての栄光をすべて「命」へと換金したのです。
この徹底した姿勢は、本連載で紹介した鎧塚俊彦さんが、川島なお美さんの遺志を継ぎ基金を設立された際の本気度とも重なるものがあります。

政治や社会への直接的な働きかけと「孤独な戦い」

彼女の活動は、感情論にとどまりません。フランス政府への公開書簡や、動物保護法改正への要請など、常に権力と戦い続けました。

時には過激とも受け取られる発言をし、激しいバッシングを浴び、孤独を引き受けることもありました。それでもバルドーは一歩も引きません。

「動物のために嫌われるなら、それでいい」

この覚悟こそが、彼女の信念の強さを物語っています。滝川クリステルさんのようにスマートに社会へ働きかける活動もあれば、バルドーのように自らを盾にする戦いもある。どちらも根底にあるのは「命への平等な愛」です。

なぜここまで徹底できたのか
バルドーは名言の中で、こう語っています。

「大切なのは、どの道を選ぶかより、選んだ道をどう生きるかよ」

女優をやめ、動物愛護の道を選んだこと自体が重要なのではありません。
その道を、一切妥協せず、91歳で亡くなるその瞬間まで生き切ったこと。それこそが、ブリジット・バルドーという人物の本質です。

多くの人は、正しいことを「語る」だけで終わってしまいます。
しかし、彼女は違いました。
名声を捨て、批判を受け入れ、行動し続けた。 彼女の言葉が今も重みを持つのは、その人生そのものが「証明」になっているからです。

 

まとめ|ブリジット・バルドーが残したもの

2025年、一つの偉大な命が旅立ちました。
ブリジット・バルドーは、単なる伝説的女優ではありません。

動物のために声を上げ続け、世界を変えた活動家

地位や名誉よりも「信念」を貫いた生き方の象徴

「行動すること」の意味を生涯かけて示した人物

二階堂ふみさんのような若き世代の活動家たちにも、その魂はどこかで受け継がれているはずです。

「選んだ道をどう生きるか」 その問いを、これほど真剣に生きた人は多くないでしょう。
彼女の人生は、幕を閉じた今もなお、私たちに「本当に大切なものは何か」という強い問いを投げかけ続けています。

 

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