冬は温もり、夏は涼やか──龍野の甘味が季節を彩る
冬に訪れて感動した「大黒屋丹治」のぜんざい。
あの温もりをくれる和菓子店が、夏はどんな涼味を出してくれるのか──。
夏にはかき氷を出しているのは知っていましたが、まだ食べたことがなくて、子供のおけいこの先生方にお渡しする夏のご挨拶用のお菓子を買いがてら行ってきました。
そしてついに、かき氷と最中アイスを味わってきました。
今回は、冬の記事の続報として「夏メニュー編」をたっぷりレポートします。
※冬メニュー(ぜんざい)レポはこちら
➡ 【大黒屋丹治 冬メニュー】ぜんざいの記事リンク
大黒屋丹治とは
たつの市の中心街にある「大黒屋丹治」は、創業から長く地元に愛される和菓子店。
店舗奥には落ち着いた雰囲気のイートインスペースがあり、四季折々の甘味を楽しめます。
冬はぜんざいやおしるこ、夏はかき氷や葛アイスなど、季節ごとに変わるメニューが魅力なんですよね。

夏限定のかき氷(基本的に550円)
一口で、夏が溶けていく
大黒屋丹治の夏の主役は、何と言ってもかき氷。
ふわっと削られた氷は口に入れるとすぐに溶け、後味もすっきり。
種類は訪問時には以下のラインナップでした。
宇治ミルク金時
苺ミルク
苺
宇治金時
レモン
抹茶
今回は人気No.1(だと思う)の宇治ミルク金時を注文。
濃い抹茶の香りに、ミルクのまろやかさと、下に隠れた小豆のほっくり感が絶妙。
しかも中には見えない場所に白玉団子、わらび餅が二個ずつ隠れています。
外側を見ただけではわからないその隠しポイントがツボです。
冬に食べたぜんざいの上品な小豆が、夏はひんやりスイーツに姿を変えて再登場したような・・・いやそれ以上のうれしい感覚でした。

最中アイスと葛アイス
和菓子屋の本気、受け取りました!
かき氷と並ぶ夏の人気者が、最中アイスと葛アイス(涼しん棒)。
最中アイス(350円)
パリッと香ばしい最中皮に、バニラアイスと粒あんがぎっしり。しかもやっぱり白玉団子!
ひと口かじると、あんこの優しい甘さが広がります。
冷たいのに、どこかほっとする味。
あんこがやっぱりおいしい。しかもこれで350円とは安すぎないか??
ばぐってないか??

葛アイス(涼しん棒)
見た目はアイスキャンディーです。
今回は食べていないんです。残念。
味は小豆、抹茶、白桃、ブルーベリーなど7種類。
透明感ある涼やかな見た目も夏らしい一品です。
冬メニューとの違いを楽しむ
冬のぜんざいは「体を温め、ゆっくりくつろぐ」甘味。
夏メニューは「火照った体を一気に冷ます、軽やかな甘味」。
それは訪れるお客さんもよくご存じで、7月下旬の昼下がりには喫茶コーナーが満席。
どちらも小豆の存在感が光りますが、食べたあとの余韻はまるで違います。
店内の雰囲気やお茶のセルフサービスは変わらず、
季節が変わっても「ほっとできる空間」はそのままでした。
価格と訪問の目安
かき氷:500〜600円前後(基本550円)
最中アイス:約350円
夏メニューは例年9月中旬ごろまで。
暑いうちに訪問するのが◎です。
まとめ
また冬に会おう──でも、今はこの夏を味わい尽くす。
大黒屋丹治の夏は、見た目も味も涼やかな甘味が揃う季節。
冬に訪れた人も、初めての人も、この夏の涼味を一度味わってみてほしいです。
そして寒くなったら、またあの温かいぜんざいを食べに行きましょう──。