「お・も・て・な・し」のフレーズで日本中に知られることになった滝川クリステルさん。
ニュースキャスターやタレントとして活躍する一方で、彼女が長年情熱を注いできたのが動物保護活動です。
とりわけ「保護犬・保護猫の殺処分ゼロ」を目指し、2014年には自身の名を冠した財団「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立しました。
なぜ滝川さんは、ここまで動物保護に強い思いを抱いているのでしょうか。
そこには、幼少期からの体験や、日本の現状を知った衝撃、そして母となった経験が大きく影響しています。
本記事では滝川クリステルさんの活動の背景に迫り、保護犬・保護猫をめぐる課題と、殺処分ゼロへの道を考えていきます。
滝川クリステルが動物保護に取り組む理由
幼少期から動物と暮らす日々
フランスで幼少期を過ごした滝川クリステルさんにとって、犬や猫は常に「家族」でした。
動物と共に生活することが当たり前の環境で育った彼女は、自然と動物を大切にする気持ちを抱いていたといいます。
日本の殺処分の現状を知った衝撃
成長する中で、日本では多くの犬や猫が飼い主に恵まれず、保健所に収容され、殺処分されている現状を知りました。
その数は年間数万匹にも及び、欧米の「殺処分ゼロを達成した地域」との差に大きなショックを受けたといいます。
声なき存在を守りたいという思い
滝川さんは「動物は自分で声をあげられない存在。だからこそ、人間が代わりに声をあげる必要がある」と語っています。
この思いが彼女を本格的な活動へと突き動かしました。
クリステル・ヴィ・アンサンブル財団の設立
2014年、滝川さんは「クリステル・ヴィ・アンサンブル財団」を設立。
保護犬・保護猫の里親探し
殺処分ゼロを目指す啓発活動
野生動物保護や教育プログラム
など、多方面での取り組みを続けています。
母となり、より強まった使命感
小泉進次郎さんとの結婚・出産を経て、命を育む責任を身近に感じたことで、「未来の子どもたちに命を大切にする社会を残したい」という想いがさらに強まったと語っています。
保護犬・保護猫の現状と課題
日本における犬猫の殺処分数の実態
環境省の統計によると、ここ10年で殺処分数は減少しているものの、依然として年間数万匹の命が奪われています。
これは国際的に見ても高い数字です。
なぜ殺処分が行われてしまうのか
飼育放棄
繁殖制限の不足
迷子や野良化
といった理由が大半を占めます。
ペットショップで安易に購入された後に飼育困難となり、手放されるケースも後を絶ちません。
保護犬・保護猫を迎えるという選択肢
滝川さんは「新しく犬や猫を迎えるときは、ペットショップではなく保護犬・保護猫を考えてほしい」と強く訴えています。
べての命に居場所が与えられる社会こそが、殺処分ゼロの第一歩です。
滝川クリステルが目指す「殺処分ゼロ」への取り組み
財団を通じた支援活動(譲渡会・啓発・寄付)
財団では譲渡会の支援や動物保護団体への寄付を実施。現場で活動する人々をサポートしながら、啓発活動も展開しています。
メディアを活用した情報発信力
テレビや講演、SNSを通じて動物保護の現状を伝えることで、普段関心のない人々にもメッセージを届けています。著名人ならではの影響力が強みです。
教育や次世代への啓蒙活動
「未来の世代に命を大切にする心を伝えること」が財団の柱のひとつ。学校などでの啓発活動を通じ、子どもたちに正しい動物愛護の意識を育てています。
他の著名人との動物保護活動の広がり
二階堂ふみと保護猫活動
女優の二階堂ふみさんは、自らも保護猫と暮らしながら、SNSや写真展を通じて発信を続けています。若い世代に響く存在です。

鎧塚俊彦と保護犬支援
パティシエの鎧塚俊彦さんは、店舗やチャリティーを通して保護犬活動を支援。スイーツを社会貢献に結びつけるユニークな取り組みで注目されています。

著名人の発信が社会に与える影響
滝川さん、二階堂さん、鎧塚さん――それぞれ異なるアプローチで活動していますが、共通しているのは「声なき存在のために発信する」という姿勢。その積み重ねが社会の意識を変えていきます。
私たちができること|保護犬・保護猫のために
里親になる・一時預かりをする
里親として迎えることが直接的な支援になります。難しい場合は一時的に預かるボランティアもあります。
寄付やチャリティーへの参加
小さな寄付でも、継続すれば大きな力になります。滝川さんの財団や各地の団体は、常に支援を必要としています。
SNSで情報をシェアするだけでも力になる
情報の拡散は、里親や支援者との出会いにつながります。日常の中でできる大切な行動です。
まとめ|滝川クリステルの想いと私たちの一歩
命を守る活動は一人ひとりの選択からできることです。
滝川クリステルさんが動物保護に取り組む背景には、幼少期からの体験、日本の現状を知った衝撃、そして母としての責任感があります。
その想いは、ひとつの命を救いたいというシンプルな願いです。
「殺処分ゼロ」社会の実現へ向けて私たちができることは何があるのかかんがえてみましょう。
殺処分ゼロを実現するには時間がかかります。
しかし、著名人の発信や社会の意識の変化により、確実に前進しています。私たち一人ひとりができる小さな行動が未来を変える大きな力になるのです。
滝川クリステルさんのように、「声なき存在のために行動する」こと。それが保護犬・保護猫を救い、殺処分ゼロ社会へとつながっていくのではないでしょうか。