犬は、人間と同じように利き足を持っていることが最近わかってきました。
そして、その利き足によって、性格や脳の使い方にも違いがあると言われています。
あなたの愛犬は、右利き?それとも左利き?
犬の利き足で。性格や脳の使い方に影響を与えているのならば、それを利用してトレーニングをすると効果的にしつけを教えることができて、飼い主にも犬にも楽しい楽なトレーニングになるのかもしれません。
今回はそのことを詳しく書いていきたいと思います。
犬の利き足とは何か
利き手、人間だったらわかりますが、犬にも利き手があるの?と思われたかもしれません。
これはイギリスのリンカーン大学で臨床動物行動学者・カースティ・ラヴェラック氏が発表されました。
17901頭の犬を調べたそうです。
気の遠くなる犬の数です。
それによると犬の右利き58.3%、左利き41.7%とでたそうです。
調査方法は?
調査方法は犬の前足が入るくらいの幅のある入れ物(段ボールなど)に餌を入れて、犬にその餌をとらせるように仕向けます。
その時にどちらの前足で餌をとろうとしたのか?
それを一頭に対して3回実験して調査しています。
NHKも調査していた
ちなみにこの研究を受けて2022年3月から8月末まで日本の犬の利き手についての調査がNHKで行われました。
犬84件のうち、右利き41%、左利き32%、利き手なしが27%という結果でした。
イギリスの調査とNHKの調査方法が少し違うものの利き手の差は左右であまりないというのは全国共通のようです。
性別でも利き手に差がある
先ほどのラヴェラック氏の研究では性別で分けると右利き割合はオスで56%、メスで61%ということがわかったようです。
このオスの方が左利きの割合が大きいのは人間にもいえることだそうです。
これは男性ホルモンの一部が右脳の発達を抑制するからだとも言われています。
人間の利き手の左右差は?
実は人間の場合の利き手ですが、右手が90%くらいだそうです。
世界的に左利きの方は10%くらいなんだそうです。
私の感覚としてはまわりに比較的、左利きが多いので、その少なさは意外でした。
もしかすると、利き手の矯正が行われた結果なのかな?とも思います。
犬の利き足を知ることでなにが影響するの?
聞き手を知ることで私たち人間もそうですが、犬の脳の発達を知ることができます。
脳を知ることで、右脳、左脳のどちらをよく使っているのか、得意とする理解の仕方を知ることで、犬に対して接し方を変えるだけで、関係性が上がる場合もあります。
これは脊椎動物全体に言えることで、鳥などにも当てはまります。
右利きなら左脳が発達していますし、左利きなら右脳が発達していることになります。
また、性格を脳レベルで知ることによって、犬が何に対してストレスを感じることになるのかを知ることができます。
家族同然の犬にはなるべく、一緒に暮らしている以上、少しでも幸せだと感じてほしいですよね。
利き手の違いで分かる犬の特徴
人間ならば
右利き⇒直感的な思考の持ち主、天才気質、芸術家気質
左利き⇒論理的な思考の持ち主、努力型、学者気質
などと言われています。
犬の場合はどうだったのでしょうか?
右利きの犬の特徴
右の視野を優先的に処理をして視認性を高めている
比較的ポジティブ
行動的
繰り返す動作を覚えやすい(お菓子の場所などを一度見せるとすぐに覚える)
左利きの犬の特徴
ストレスを感じやすい
左の視野を優先的に処理をして、視認性を高めている
ネガティブな感情を持ちやすい。
恐怖心を感じやすい。
慎重な性格が多い
両利きの場合
雷の音など大きな音に特に恐怖心を感じやすい
性格のポジティブとネガティブの意味
今回の記事では正確にポジティブとネガティブと書きましたが、それは個性であって、いいとか悪いといういみではありません。
例えば左利きのネガティブという点に関しては、自分にとって良くない状況を記憶して次の経験に活かすという意味合いです。
これは家犬になる前には重要な素質です。
危険だったことを記憶せずに生活していては、命がいくつあっても足りない状況になりますからね。
猟犬などは、臆病な犬の方が優秀という事もあります。
利き手の見極め方
性格の特徴を知ったところで、自分の家の犬の利き手はどうなのか?と知りたいところだと思います。
方法としては…
犬の足が入る大きさの箱などにお菓子を入れて愛犬の前に置き、どちらの手で出そうとするのかを見る
鼻の上などにセロテープを貼り付け、どちらの足で取ろうとするのか見る
などが簡単にできる見極め方法です。
ちなみに我が家のわんこさんで実験したら…。
段ボールにお菓子を入れたら手を入れずに、段ボールをびりびりにして出して食べていました。
鼻先にはテープを張らせてくれませんでした。
利き手以前の問題でした。
がっくし・・・。
まとめ
家族と同じ存在の犬。
性格や、脳の傾向がわかることで人間にとっても、犬にとってもストレスの少ない毎日がおくれるとありがたいです。
少しでもたくさん幸せだと感じてほしいものです。