歴史上の人物が○○だったら… PR

森蘭丸の機転に学ぶ、現代ビジネス社会に通用する気配り術

戦国武将が○○だったら
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幼い時から、織田信長の側近として仕えた森蘭丸は、機転を利かせて、織田信長を守り、尽くしてきたエピソードが数多く残されています。

その機転は、信長の信頼を得ただけでなく、現代ビジネス社会でも通用する気配り術のセンスからヒントを与えてくれます。

森蘭丸は容姿端麗で文武に優れていただけではなく、忠誠心そして仕事に真摯に取り組む姿が織田信長の信頼を勝ち取っていきました。

森蘭丸の気配り術を今一度見直して自分のものにしてみませんか?

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森蘭丸の人物像

安土城の森蘭丸邸跡安土城の森蘭丸邸跡

森蘭丸の本当の名前

森蘭丸という名前は実は通称です。

本当の名前は「森成利(もりなりとし)」といい、しかも森蘭丸は正しくは「森乱」といわれていたそうです。

森蘭丸の活躍ぶり

森蘭丸が織田信長に仕え始めたのは、13歳で小姓として仕え始めます。

その経緯は実の父親である森可成が1570年宇佐山城の戦いで戦死したため、7年後

織田信長に召し抱えられたということです。

そのころから実直な働きぶりだったようで、若干15歳で奏者という使者の役目も果たすなど、信長公記にもその活躍ぶりが載っています。

そして仕官より4年後には近江に500石の知行を与えられていて、最終的には5万石の城持ち大名になっています。

小姓という織田信長の側近であり、秘書官であり、相当に有能だったことが様々な公の文書から伝わってきます。

森蘭丸の最後

森蘭丸は常に織田信長に付き従っていました。

本能寺の変の時にも織田信長につき、1万の明智光秀の軍に囲まれながらも、最後まで戦い織田信長を守ろうとします。

しかし、多勢に無勢…戦死してしまいます。

享年18歳。

若すぎます。

森蘭丸の仰天エピソード

織田信長像織田信長像

森蘭丸の爪のお話

森蘭丸の実直な仕事ぶりを表すお話として「織田信長の爪」のエピソードははずせません。

ある日、織田信長が爪を切りました。

小姓たちを呼び一人ずつ、爪を集めるように言います。

その小姓がそれを捨てようとすると、信長はそこにおいておくように言います。

次々と小姓が呼ばれますが、同じ結果になります。

だれが集めても、次々に集めさせます。

誰もが織田信長の正解にたどり着くことができません。

爪を切って集めるのに正解とかあるのか?と思いますよね?

 

そして、森蘭丸の順番が来ました。

森蘭丸は集めた爪を数え始めて、さらには織田信長が爪を切ったあたりを探し始めました。

それを見て信長は尋ねました。

森蘭丸は「爪が1つ足りない」と答えます。

播州皿屋敷か?とも思いますが、これは爪の数が足りないと森蘭丸は探し続け、それを見た信長が、着物についた自分の探していた爪を森蘭丸に渡します。

この森蘭丸の様子を見て、信長は森蘭丸の能力の高さと、気配りの様子を感じ取ります。

なぜ爪の数を数えたのか?

当時は呪詛など、いろいろな迷信があふれていました。

爪や髪などはその呪詛の材料にされていました。

現代でも藁人形などは藁の中に呪いたい相手の髪の毛を入れるそうです。入れている人を見たことはありませんし、藁人形をで呪っている人も見たことはありませんが…。

森蘭丸の行動は、織田信長を呪詛の危険から守る行為そのものだったのです。

障子を閉めなおす

もう一つ有名なエピソードで「忠誠のために障子を閉めなおした」というエピソードがあります。

ある日信長が、障子を閉めてきてほしいと森蘭丸にいいました。

森蘭丸は閉めに行きましたが、障子はしまっていました。

森蘭丸は、戻って開いていなかったと答えれば、織田信長が間違っていたことをしらせることになります。

ですから、森蘭丸は締まっていた障子を一度あけて、再び強めに障子を閉める音をさせました。

そして織田信長に「障子はしまっておりました」と報告します。

それを聞いた信長は「障子の閉まる音がしていた」と聞くと「殿が恥をかくかもしれないので、わざと音を立てて、閉めなおしました」と答えたそうです。

これは天下統一を目前に控えていた、織田信長に対して、下剋上が横行している世の中の人を信じることの難しさを感じる世の中で森蘭丸の行動は嘘をつかない、信用できる相手だと忠誠心を感じる出来事だったのでしょう。

現代なら、もしかすると嫌味な行動のようにも感じますが、時代によって忠誠心というものは変化していくものですね。

戦国時代はつねに人を信じてはいけない時代でした。

簡単に信じては簡単に殺されてしまう世の中です。

安心できない世の中で、安心できる相手がいるというのは信長にとってここちよい相手だったのだと思います。

どんな時でも重要な気配りの心

心をこめて心をこめて

気配り…だれでもできそうでできないものです。

この爪のエピソードは森蘭丸の知識の深さが気配りと合わさって、行動になったもので、それにより織田信長は森蘭丸を深く信頼していました。

障子を閉めなおすという行為も、疑心暗鬼になりがちなトップが常に信頼できる相手がそばにいるという安心感を信長に与えることができました。

これにより信長は森蘭丸に数々の褒章を与えています。

小さな気配りの結果が成功につながっていくという事だと思います。

まとめ

森蘭丸に見る忠誠心や行動とその他の小姓とのちがいはなんだったのでしょう?

私が考えるに、森蘭丸は常に常識を疑っていたのだと思います。

爪の話もそこにあるだけではなく、数が合わず、それが呪いの材料にされたら?と考えたのでしょう。

他の小姓はそのことに気が付かなったのはそこにあるものしか見なくて、その常識のみの情報しか受け入れなかったという違いだけが存在します。

しかし、当時も現在も常識だけでは守り切れないものはたくさんあります。

森蘭丸の常識を疑う姿勢を私たちもほんの少しだけ持っていると守れるものや、昇進につながるものがあるのだとかんがえていきたいものですね。